池原ダム見学 その1

2004/3/29 更新

昭和27年。
電源開発促進法が施行されました。
国内の電力需要に応える為、水力発電ダムの建設が国家プロジェクトとして進められました。

各地で発電ダムが建設されました。
この時期に作られた水力発電の為のダムは、今その姿を見ても
日本の復興を支える基礎であったと感じさせる風格を持っています。

ダムに最も適した場所に作られていてその姿は無駄がなく質実剛健そのものです。

 

奈良県の吉野川水系も「吉野熊野総合開発」として選ばれました。
年間降雨量日本一の大台ケ原の麓。
豊富な水と急峻な渓谷。
そこに作られたのが電源開発のダム群です。

その中で最も大きなダムがこの池原ダムです。
とにかくでかい!


ダム湖の周囲には早い桜が咲いています。
R169をずっとダム湖に沿って下ってきました。

池原貯水池はランカー級のブラックバス釣りのメッカとして有名です。
釣りのポイントとは別ですがくねくね道を走っているとこんなものも見えます。


アーマーコートされた岸になにやら石垣が。


水没した武家屋敷跡。
土台が残っているんです。

とにかく水位変動が激しい池原ダム。
ひとたび低気圧が来たらものすごい勢いで水位が上がります。
『この辺りの雨を都会の人が見たら腰を抜かすよ』と地元の方が仰るくらいの降雨(豪雨?)地帯。
風雪ならぬ水位の変動で洗われ続けて来ましたがまだしっかりその姿をとどめています。


水位が低いときにはこれ以外にも色々な物が姿を見せます。

そんなR169をどんどん下っていくと登場するのが池原ダムです。


どーんと登場!

池原ダム・非越流アーチ式堤体です。