豊稔池 見学 その1
2002/10/12 更新
文化財指定の建造物で現在も稼動中のものは全体の何パーセント
位なのか、統計的なことは不勉強でよく知りません。
でも、文化財でありながら、さりげなく現役稼動中で、しかも美的外観
に優れていれば、観光資源としてはもってこいかと思います。
今度四国に行く事があったら絶対見に行くぞ♪と決めていたのが
この登録有形文化財『豊稔池』です。
日本に唯一のマルチプルアーチダム。しかも石造り。
その外観は欧州の古城のようだと表現される建造物でしかも現役です。
最近補修工事もあったようですが美観は損なわれず、地元の観光の目玉
ということでした。
別子銅山巡りをした帰りに私は峠を越えてここに向かっていました。
ここに辿り着く前に2箇所ほど寄り道をしてしまいました。
一つは水資源開発公団の『魅惑の堤体・富郷ダム』
もう一つは『寂しい広場・佐々連鉱山』
二箇所で相当カロリーも消費し、特に富郷ダムでは年寄りの一日分の
はしゃぎパワーを浪費した私は虚脱状態で『豊稔池』に向かっていました。
看板があるので迷うことなく現地に到着です。
新緑の細い道を降りていくと突然視界が開けて堤体が姿を表しました。
うぉっ!何で鯉のぼり!欧州の古城のイメージぶち壊しっ!!
どうしてゴールデンウィークになるとどこの観光地も廃物利用で
鯉のぼりを用意するんでしょう。
確かに大量の鯉のぼりはこういう広い場所でしか見られなくなりました。
街中で大きな鯉のぼりは上げられないのも事実。
でも鯉のぼりは横に流すものじゃない!上から順に真鯉、緋鯉と
縦に並んでいないと雰囲気出ません。
簡単だからかもしれませんが横にロープで渡すのはもう日本中どこで
でもやっていることで珍しくないんです。
どうせやるならちゃんと柱に縦に泳がせて、その柱を何十本も用意
したら良いのです。絶対そっちの方がかっこいいのに...(手間は10倍)
堤体の下流は蛇行しています。
元々川がこう流れていたのか、減勢の為に蛇行させたのかは不明です。
ここにはとにかく看板が多くありました。
補修工事の説明看板、堤体周囲散策用のこの看板。
あと、由来の石碑にあれこれとにかく多かったという印象があります。
この看板が一番全体把握に適していました。
一目散に堤体の下の侵入します。
ここまで近づくと鯉のぼりも視界から消えました。
やっと欧州の古城の雰囲気が漂ってきました。