一庫ダム蕎麦 

2018/6/21 更新


朝の早くに家を出て日吉ダムに向かう途中でした。

京滋バイパスで大山崎JCTに向かっている途中
ちょうどバツ印が付いているあたりで突然
なにか丸太を片方ずつ交互にタイヤで踏んだような
ハンドルを取られる揺れで4、5回車がぐらつきました。

わわわわっ

同時に携帯電話のギュイギュイ音!

地震だっ
しかもこれかなりでかいっ


とりあえず路面に被害が出ていたらとても怖いので
行けるところまで行こうと京都縦貫道をすすみます。


次のインターで日吉ダムの最寄りICというところで通行止表示が出ました。

高速道路を下りて周囲に気をつけながら日吉ダムを目指します。
しかし南丹市は全く平穏。


何事もなく日吉ダムに到着しました。


しかし天端には駆け足で行き交う職員の方が。
地震時の一次点検です。


みんなで一斉に点検業務です。


非常用発電機も稼働させて問題ないかチェックされていました。

地震時の点検、巡視だけじゃなく機械点検も一度にやるんですね。
人手がないダムだったら一次点検だけで何時間かかるんだろうと心配になりました。
水資源機構様のダムは極めて迅速にテキパキ点検作業進められていましたが。

本日はここで、遠方からお越しになるお客様と会議で待ち合わせだったのです。
しかし、電話がなかなか繋がらない。
SMS(ショートメッセージサービス)は繋がるけど電話が繋がらない。
家族からも繋がらないぞ〜とメールが届く。
家はどうかとSMSで聞くと“無事”と返ってきたのでもう気にかけないことに。

ゲストの皆様の方が心配。
車のナビをワンセグにしてTV見ようとしたけど映らない。
情報源がラジオだけというとても心細い状態のガラケーユーザー。


かなり心細くなって車の中で心配していた時に
管理所の方が余震も怖いし中に居ていいよと
管理所に入れてくださったのでお昼過ぎにTVで被害状況を確認できました。

震度6!
震 度 6 !

しかし震度がこんなに大きい割には広範囲で被害が出ていなくて
すごくぎゅぅっと狭い範囲に被害が集中している様な・・・。
まだ全容がつかめていないだけかもしれないけど。


こ、これかっ。
私のガラケーが繋がらない理由は。

とりあえず阪神大震災の時の火災の映像が目に浮かんで怖くて仕方ないので
火事が起きませんように消防活動のお水が途切れませんようにとお祈りを続けました。


夕方近く、京都駅や大阪駅から本日、会議のために
こちらまでお越しになる予定だった皆様がレンタカーを確保して
大渋滞のR9を離脱したり山越えしたりしてたどり着かれました。

とりあえず無事に着いたことが何よりうれしい。

なんで会議のためにお越しになったその日に
よりによって震度6とかの大きな地震が起きて
本気の緊急対応訓練を実施することになったりしてしまったのか。
私の日頃の行いが悪いからか…。

ニュースでは停止した電車
上がらない踏切
動かない車列
ものすごい密度で徒歩移動される人の姿が映っていました。

通勤通学時間の大阪で地震が起きて交通機関が停止すると
一瞬にしてこれだけの出勤難民が発生するんだというのを見て
どうぞご無事にお家に帰りついてくださいと思って見ていました。
同時に日頃からてくてくして足鍛えておくことは決して無駄じゃないとは思いました。


会議の議題をいくつか検討した後、移動してきたのは
日吉ダムからすぐ近くのビジネスホテル・ひよし天若の家さんです。


コテージに泊まります。
二段ベッドだけど下で寝ます。
落っこちたらまた怪我するし。


会議第二弾。
美味しいお料理食べながら
難しい話も楽しい話もてんこもりでザクザク進める。

余震も心配だけど
遠方から来ていただいて
地震で疲れただけでお持ち帰り頂ける成果がなかったとか絶対に嫌。

◆ ◆


夜中にも余震、明け方にも余震。
昨日の震度5とか6のような大きなものではないけれど
余震が続いて目が覚める。

この頃には鉄道も道路も点検完了していて
交通機関の問題は大阪モノレールを除いてほぼ平常運航になっていました。
徹夜で点検作業に当たってくださった皆様、お疲れ様でした。

この地震は大阪北部地震と名前が付いたようです。


お客様と亀岡の霞堤を現地見学した後
やってきましたのは一庫ダムです。
到着時にちょうどクロス放流が始まりましてお客様と一緒に大喜び。

管理所の方にお聞きしたんですが
なんでこんな素敵なデザインにしたかというと
設計にかかわった方が黒部ダムの観光放流をご覧になって
美しい放流をここでも実現できないかと考えて造られたものだったそうで
はじめて聞くエピソードに吃驚しました。
そーだったのかーっ。


クロス放流を愛でた後、お昼ご飯はこちらの 和音 さんに。


なぜなら
ここで今年から
一庫ダム蕎麦が販売開始になったからです。


来ました♪
これが一庫ダム蕎麦です♪


しかし食べる順番と操作が難しい。
テーブルに置かれる手順書を確認して失敗の無いように食べ進めなくては。


まずは玉ねぎとイノシシの肉を焼く。
焼いたところにみそだれを入れる。
ふむむふ。


じわっと焼いたところにみそだれ投入。
いい匂い♪


まずは減勢工にあるお蕎麦をみそだれに付けて食べるという事なので
手順書通りに食べ進めます。
撮影、隣のお客様。


ええと、次は白出汁による放流操作。
竹の上のジュレとそばを減勢工まで流して落とす。


お手伝い隣のお客様。白出汁投下。


あれ・・・思ったより、流れない。
ジュレばっかり溶けていくな〜。


あっ!


突然滑りだして一気に減勢工に流れ落ちてしまいました。
フラッシュ放流になってしまった〜。

でも、お味はとても美味しいし
量もちょうどよくてお腹いっぱいになったし
なかなか素敵でした。


という事で食べ終わってアンケートに答えると
こんな手作りカードも記念にいただくことができます。

遠方からお越しのお客様に災害対応緊訓練を実践してもらってしまうという
なんとも申し訳ないアクシデントがありましたが
会議自体はしっかりできましたし
色々な課題を片付けて頑張ろうと気合を入れました。

偶然、地震の直後にダムに到着したために
点検業務もちらっとだけ見ることができましたし
ダムで働く皆様のご苦労をまた少しだけ見せてもらう事ができました。
ご安全にです!