藤原ダム 見学 その3


堤体中段レベルから見上げるとずーっと上に伸びているコンクリートの箱
目の前には監査廊への扉。


隙間から覗いた所。

これが何かというとエレベーターです。
斜面でもエスカレーターではありません。
インクラインと同じ斜面エレベーターです。


監査廊に入ります。
藤原ダムは1958年(昭和33年)にできたダムです。


藤原ダムの監査廊で何が凄いかというとこの急勾配です。

転んだと時に受け止められるように転落防止柵が
わざわざ設置されているという凄さです。

この見学の後、あちこちのダムの監査廊で
この急勾配と比較して藤原ダムの勾配の方が凄かったな・・と
思いだす事もしばしば。


監査廊内で結露にまみれていた堤体図です。


そして藤原ダムで急勾配階段同じく凄いインパクトがあったのが
壁に埋め込まれたこの定礎石でした。

他のダムで定礎石の話を聞くとダムの場合は
堤体の下に設置するものだからダムの下敷きになって
通常は建設の後、目にすることはない物だと聞いています。

しかし藤原ダムでは監査廊最下段でこのように定礎石を見ることができるのです。

同じように監査廊で定礎石を見ることが出来たのは
直轄堤体で唯一の中空重力式、岐阜県の横山ダムだけです。