EXPO 2005  Nature's Wisdom 自然の叡智   はどこにある?

各国のパビリオンを見た中で印象的だったもの。

ヨルダン館の死海体験。
浮いてみたかったけど上がった後の事を考えるとちょっと勇気なかったです。
時間があったら浮いてみたかった。

チュニジア館のネロリ三昧。
ほんとにいい香りで柑橘系の匂い大好きな方にはお勧めです。
ネロリは国内では高価ですからね。

JR東海の超伝導ラボ。
超伝導状態の物を目にする事ができました。
メインテーマをちゃんと説明に織り交ぜてくれたのは行った中ではここだけでしたね。

リビア館で壁にしっかり飾ってあるカダフィ大佐の肖像写真。

アイルランド館のハイクロス。


入るなり吃驚したリトアニア館。
これは行って欲しい。
人が一杯で流されている映像がきちんと見られなかったのが残念。


アフリカ諸国のブースとASEAN諸国のパビリオンでは鉱山資源についての展示もありました。
やっぱり外国の情報が巷に増えているといっても地元産業に光が当たる事って少ないから
貴重なものを見せてもらったと嬉しくなります。


そして

『自然の叡智』

メインテーマなんですけどね。

これを感じたパビリオンが今回見られた中ではあまりにも少なかったんです。
あ、ちゃんとテーマに合ってる!
と展示を見て思えたのは

イギリス館
北欧共同館の一部
タイ館
ラオス館
南太平洋共同館の一部
ジブチ共和国と東京農業大学の研究展示

だけでした。


アメリカ、ロシア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア
インド、サウジアラビア、ギリシャ、スペイン、フランス
これらの国の展示を見てみないとなんともいえませんが
とにかく何処もかしこも物産展状態というのが幻滅の主原因。

確かに素晴しい地場産業の展示も魅力的ですが
なんか違うねん....と言いたくなるほど何処もかしこも土産物屋ばっかり。
万博は買い物しに来る所じゃないと思うんですが。
 


とにかく目が怖いモリゾーと可愛らしいキッコロ。


そして凄く見たかったものの一つ。
バイオラング。
参加している各会社の得意分野で生えている植物も違います。
壁面緑化技術の差と育成されている植物の種類育ち具合で色々見比べられるのが良いですね。
苔しか生えていない壁からイチゴが生っている壁までほんと色々。


会場中央の愛・地球広場で夕暮れを迎えました。
バイオラングのシルエットを見ながら考えました。

万博に来る前に気分が浮いたり沈んだりしていたこと。

それは1970年の大阪万博のテーマ。

progress and harmony

それは70年代の夢。

あの時に見ていた夢はどうなったんでしょう
あの時に世界が夢見ていた事は35年たった今、変わったのでしょうか

ベトナム戦争が苛烈だった頃に開かれた大阪万博。
その後も中東で戦火がやむ事はなく
アフガニスタンにソビエトが侵攻し
フォークランドではアルゼンチンとイギリスが戦い
『壁』が崩れて東欧に混乱と内戦が始まり
イランイラク戦争、湾岸戦争があり
国連がPKFを発動する事態が頻繁に起きるようになり
WTCに旅客機が激突したあの事件まで

環境汚染ホルモンが生態系を破壊する
大規模な宅地造成はダムよりも生態系を破壊する
NOxがオゾンホールを破壊する

行き場を失った産業廃棄物が棄てられ続けた豊島
負の遺産として撤去されていく鉱山系遺構
物質の濃度
生物の濃度
拡散している時には脅威でないものが濃度が上がる事によって毒と化す事


レイチェル・カーソンが沈黙の春で警鐘を鳴らしてから何年経ったというのでしょう。
それでも今我々が手にしている数々の至便性の裏に今もどこかで誰かの犠牲がある。

皆、わざわざ口にしなくても判っているんです。
罪が何かと人間の業を人に問うのは虚しいです。
企業が悪いと、この国が悪いというのも変なのです。
今のこの国で。
だからそんなこと言わなくてもいいです。


大阪万博の時に見ていた夢は
自然と人間が調和する事を望んでいたのか
人と人とが調和して進歩していく事を望んでいたのか

人の叡智はいつかきっと自然とうまくやっていけると
人の叡智は自然の叡智にかなわないと
自然の中にある叡智を学ぼうと
今回の愛・地球博ではメインテーマを決めたのだと思っていました。

だからきっと
今、世界のあちこちで起きている環境問題も
人がその叡智で何とかできる日が来ると
もう一回
35年前からの夢を続けてみていたいだけなんだと
きっとそうだから今回のメインテーマは Nature's Wisdom になったのだと

そんな事を思いながら愛・地球博に初めて行った日の最後に
私は空を見上げて歩き疲れて棒のようになった足を休めていました。

 

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