永源寺ダム見学 その1
2004/1/11 更新
コンバインダムとは何ぞや?
コンバインダムというからにはコンバインされているのであろう。
どんな風になっていたらコンバインと呼んで貰えるのだろう?
アーチと重力式の組み合わせというのはアーチのウィング部分が
重力式であることからコンバインだろうと思っていたら違いました。
そんな事を言ったらフィルダムは洪水吐きをコンクリートの重力式で
作っているから全部コンバインになってしまう...。
水資源開発公団(現:水資源機構)の比奈知ダム管理所で説明を受けたところ
大変、親切な職員の方から説明をもらう事が出来ました♪
重力式とフィルの組み合わせでなおかつ双方が主堤体を構成していないと
コンバインと呼んで貰えないらしいのです。
重力式にちょっとだけフィル入ってます とか
メインじゃないところにフィル噛んでます とか
こういう場合はダメで
“フィルとコンクリートというように、素材の異なるもので
水を堰き止める主堤体部分を構成していて
その高さがおおむね同じ物”
しかコンバインと名乗ってはいかんらしいです。
アーチとフィルは無理ですし
重力式とアーチでは素材が一緒だから
重力式とフィルしか組み合わせがないのです。
近畿でコンバインダムを探していると滋賀県に発見しました。
紅葉で有名な永源寺の奥地にある永源寺ダムです。
早速、出発です。
名神高速・八日市ICをおりてR421を進めば永源寺ダムです。
三重県と滋賀県の県境でもしょっちゅう通行止めがあるR421。
春の土砂崩れ
夏の路肩崩壊
秋の紅葉渋滞
冬のドカ雪
まっとうに通り抜けられたことが少ないR421。
でも永源寺ダムまでの道はしっかりしているので心配はありません。
その奥に進む時にはちょっと気をつけなくてはならないですが。
ワインディングを進むといきなり視界に堤体登場!
うっかり飛ばしていると堤体を行き過ぎてしまいますので注意が必要。
道路の真横からいきなり天端です。
天端の横にきちんと停めたら乗用車4台くらいは留められるスペースがあります。
そこに車を停めて周囲をきょろきょろと見回します。
説明板発見!
しかし字が小さい上に凄く高い場所にあってチビにはつらい。
仕方ないのでズームで撮影。
堤高68mでコンバインダムでは国内4位の高さ
堤頂長 387.7mで国内9位です。
横断面。黒い部分がフィルダムです。
白っぽい部分は重力式コンクリート。
確かにコンバイン!
フィルと重力式の
高さもほぼ揃っていますし、しっかり主堤体を構成しています。
重力式の部分はエプロン部分がぐっと沈んでいて変わった感じです。
フィル部分はあっさりしています。