ダムアワード2015
2015/12/30 更新
新幹線で帝都に向かっております。
新幹線の中でスライドの最終チェックをしようと思っていたのですが
ちょうどお隣に可愛い幼児と一緒に可愛い奥様が。
普段、真っ黒黒助でサングラスという井出達に
子供さんは石になって凝視されたり最悪、泣かれたりするので
これはまずいかもと思っていたのですが
人見知りをしない元気な男の子で結局、新横浜まで
子供さんと遊んでいたという。
可愛い奥様ともお話したのですが
なんと先の広島の土石流被害のあった安佐北区の近くの方で
ご自身は被災しなかったということでしたが
災害時のエピソードをお聞かせいただき
貴重なお話を耳にすることができました。
人見知りしない男の子のおかげで聞けたエピソード。
東京に着いたら京浜東北線で移動し、いつもの大井町のホテルに早々チェックイン。
お台場に向かいます。
今年は発表はご遠慮する予定だったけど
何とかお休み確保したので来ることができました。
日本ダムアワード2015 HPできました♪
会場の東京カルチャーカルチャー。
チケットは発売当日ソールドアウト。
年々、人気が上がっております。
早めに集合して作業したり準備したりどたばた。
そしてお土産をたくさんもらいました。
ハヤブサUのトミカに焼き菓子、栗あんぱんにぐんまちゃんのチョコ
美濃のおじゃことか資料とか。
ありがとうございました♪
会場、開場しましたらあっという間にお客さんでいっぱいに。
物販も充実しております。
そして今年は大賞トロフィーと各部門のミニトロフィーです。
今年は巨大トロフィーではないのでお届け運搬が楽かも。
当日の中継録画が公開されていますので
当日お越しになれなかった方もご覧いただくことができます。
結果発表
放流賞 湯田ダム
毎年、ノミネートされるのになぜか天気が悪かったり
すっごくかっこいいのに賞は逃していた湯田ダムがついに放流賞受賞です。
個人的にはやはり真名川の美麗放流に取ってほしかったけど
厳正な投票の結果ですから。
真名川の綺麗な放流をお客さんに知ってもらえただけでも満足。
低水管理賞 目屋ダム
一番に発表されていきなりお客さんのハートに突き刺さったラストバトル。
迷って迷って胆沢に票を入れた自分ですが
目屋が最後まで頑張ったエピソードは泣ける。
ほんとに最後までかっこよかったよぅぅ。
イベント賞 七ヶ宿ダム
イベント賞はほんとに一番困った。
どれも凄いイベントでなんで一票しか入れられへんのやーっと
ジタバタしたくなるハイレベルなイベントの数々で。
カワセミ君やコノハズク君も遊びに来てくれる七ヶ宿ダムが
来年はお客さんでいっぱいになるかもと期待期待。
洪水調節賞 七川ダム
担当しました洪水調節賞で和歌山県の七川ダムと電源開発の池原ダムを紹介させていただきました。
一緒に担当した星野夕陽様は鬼怒川上流4ダムと釜房ダムを紹介されました。
とりあえず全力でやるしかない。
原稿も作っていったけど現場では時間が気になって仕方がないから
結局読まなかったといういつものパターンでしたが
七川ダムの最大貯留操作が素晴らしかったので洪水調節賞受賞となりました。
投票くださった皆様、ありがとうございました。
ダム大賞 鬼怒川上流4ダム
関東東北豪雨と戦った鬼怒川上流4ダム
下流の破堤という悲しい結果ばかりが人々の記憶に残るかもしれない
でも上流のダム群はこんなに果敢に闘っていたのだということを
本当によくまとめてくださったと思います。
素晴らしかった。
◆ ◆
洪水調節賞を受賞しました七川ダムについては別途レポートを書いておりますので
また別に公開いたします。
トロフィーお届け式のレポートも書かねば♪
当日のスライドです。
七川ダムはほんとにすごいダムなんです。
昭和31年の竣工から平成27年10月までに洪水調節241回という歴戦の堤体。
今回のT1511(平成27年台風11号)は238回目の洪水調節でした。
今回の出水について下流にお住まいの方にお話を聞いたりしましたので
また後日公開予定の七川ダムレポートでご紹介します。
そして今回、洪水調節賞にノミネートしたもう一つのダムは
洪水調節を行えない発電用利水ダムである
電源開発 池原ダムです。
電力のダムに対する報道の無理解
それに惑わされた人のダムを責める声
ダムなのに洪水を貯めないなんておかしいという批判
耳にするたび悔しくて仕方がなかったのです。
発電用利水ダムは洪水調節を行えない
なぜならそれは定められた操作以外の操作に当たるから
大雨のときには厳しく定められた操作規則どおりに放流を行わなくてはならない
それがどれほど厳しい操作なのか
いくつもの電力会社様のダムで耳にしてきました。
そしてダムとして流域のためにできることを
自主的に水位を下げて洪水を貯留してくれていることを
洪水調節と呼んではいけないのです。
それは「治水協力」と呼ばれるものなのです。
果敢に洪水調節を実施してくれているように見えるこのハイドログラフ
しかしこれは一類のダムとして定められた通りにゲート放流をしています。
貯水位が高い場合は予備放流(渇水気味だったら不要)
そしてまず貯留
次にダムに入ってくる水の量が洪水量に達したら遅らせ操作
そしてピークカットをした後に流入量と放流量を等しくするQin=Qout操作
流入量が無害放流量まで減少したら後期放流に移行
今回のT1511のハイドログラフでひとつだけ疑問だったところ
それはピークカットの後もQin=Qoutにせず
再びカットに入ったことです。
ダムアワード当日はここを語ると時間を超過するからと省きました。
ここを語ったらいらん事を口走るからと自分に釘を刺していました。
でも本当は言いたかったのです。
このカットは流域の皆様を思う気持ちなのですかと。
まぁ、それをダムの中の人にお聞きしたとしたら
目標の水位まで貯留して水位回復させておこうと思ったからですとか
手堅いお答えが返ってくるかもなーと予想したりして
ひとり悶々しているわけですが。
で、今回のT1511の池原ダムのハイドログラフでスクリーンショットしてよかった
これが一番わかりやすいと思ったのが遅らせ操作の部分でした。
3時間遅れの放流がこんなに綺麗に見られたので。
一番理解してもらいにくい遅らせ操作は今後この一枚で説明できるなと。
お越しくださったお客さんに
Ust中継を見てくださった皆様に
発電用利水ダムは洪水調節をしないことを知ってほしかった。
そして出水時にこんなすごい操作を出来るのは
一類のダムだけなんだということも知ってほしかった。
各地の一類ダムで行われている治水協力について
ここでその名前を出すことはできませんが
私が知っているダムだけでもいくつもあるのです。
今回は「治水協力」という言葉を伝えることを自分の課題としていましたので
発表の機会をいただけたことに感謝しております。
取材させて頂いた池原ダムの皆様、ありがとうございました。
ということで無事に日本ダムアワード2015は時間ピッタリで終了しました。
来年も素敵なダムの働きやイベントを多くの方に知ってもらえる
素敵な年末イベントになりますよう期待しております。