沈堕ダム 見学 その1

2010/11/9 記

竹田ダムを見学させて頂いた後
次に向かったのが沈堕ダムです。

沈堕ダムは正確には沈堕堰堤、ローダムです。
(でも電力会社のダムだから敬意を持ってダムと呼ばせて頂く♪)
堤高は5.5m、堤頂長は114.9mあります。

「ダム風土記」の伊東先生による沈堕ダムの記事
で、ご存じの方も多いと思います。


沈堕ダムが見える下流のポイントに到着しました。

この距離からパッと見ただけではどこにダムがあるのかピンと来ないと思います。


沈堕ダムは滝の直上流にあるんです。
滝の真上と言ってもいいくらいの距離にある堰なのです。


明け方まで降っていた雨も関係しているのか
お水たっぷりで見事な滝の風景となっています。

「お水たくさんですねー」
「このくらいの水の量の時はいいんですが出水があると
あのダムの上で水の高さが3m位になるんですよ」
「3m!! ダムの上で3mの厚さになるんですかっ」
滝の下流は急激に川幅が狭くなっています。
半分くらいになるんですよ。だから・・・」
「単純計算でも下流で水位が6mくらい上がるってことですよね」
「そんな川にある滝ですから崩壊が進みましてこの工事を行う事になったんです」

沈堕ダムは平成10年に大規模な補強工事が行われたダムなのです。

滝というものは長い年月をかけて崩れを繰り返し、少しずつ上流に後退していきます。
そのスピードに差はあれど必ず崩れていきます。

ここ、沈堕ダムがある付近の大野川の河床は
大野川層群、砂礫層、阿蘇火砕流岩盤でできています。

軟弱な砂礫層は滝から落ちる水で少しずつ浸食されていきます。
その上に乗っかっている柱状節理を形成する阿蘇火砕流層は
砂礫層の浸食が進むと自重で崩れていきます。

沈堕の滝は大昔はずっとずっと下流にあったのです。

このような地質は上流まで続いているため
同じ地質が続く限りこの崩壊は止められません。

沈堕堰堤と発電所が作られた明治42年当時より
滝はずっと上流に移動しています。


沈堕の滝は観光スポットにもなっています。
公園まで来ないで、手前のパーキングスペースで
みんな車を止めて滝を見ていますが勿体ない。

GoogleMapでも道が書かれていなくてほんとに説明しづらいのですが
電子国土でかろうじて道が書いてありました。

こういう公園が左岸にありますので
現地でノロノロ運転しながら慎重に道を見つけて
辿り着いて頂きたいです。


公園には大野川と沈堕の滝と発電所についてピシッと無駄なくまとめられた説明板がありました。
しかし平成10年に九州電力様がやってくれた工事については書いてません。
今の滝の姿があるのは九州電力様の工事のおかげなのにー。
もっとPRしていいと思うんですが。