粟井ダム 見学 その1
2006/2/28 記
家族旅行で瀬戸大橋を渡りに行きました。
渡ったは良いがその後の予定は未定で、
讃岐うどんを食べよう
という意外、特に
行程を決めていませんでした。
時間があったらダムを回りたいなと思っていたので
家族を無理やり納得させて豊稔池に向かうことにしました。
あの堤体なら美しさでダムマニアでなくても満足できるに違いない。
しかし
行くと決めていたら地図くらい用意していったのですが
今回は自分はドライバーではないしダムめぐりは想定外でした。
仕方がないので現地の観光案内などで地図を確保しようとしました。
◆
最初に行った観光案内所。
「すいません。豊稔池に行きたいのですが地図はありますか?」
「満濃池ですか」
「いや、豊稔池です。5連のマルティプルアーチで登録有形文化財の豊稔池です」
「あー、あれですか。行ったことあるんですけどねー」
「ここからだとどの国道と県道かだけ教えていただけたらありがたいです」
「この前の道をずーっと行って、右折して、またずーっと行って左折して
十字路があるんでそこを道なりにさーっと行って
そこまで行ったらまた地元の人に聞いてもらえますか」
・・・・・素晴らしい案内。
どこかコンビニででも地図を買ったほうが手堅いなと引き上げました。
◆ ◆
そしてコンビニに行くとなぜか地元の地図がない。
別の地域の地図しか売っていない。
そして市町村合併の影響でなんだか道路の案内標識の記載が
自分の記憶と違うのでイマイチ道行に確信が持てないのですが
仕方がないので自分の地形の記憶だけを頼りだととりあえず進みます。
◆ ◆ ◆
かなり近くまで来たはずだと立ち寄った道の駅。
ここで観光案内の担当の高齢の方に道を聞きました。
「地図持ってきて説明しますね」
「(あ、これは期待できそうだ)はい」
「この地図見てもらったら判ると思いますが」
といって目の前に出されたのは四国全部が入った観光物産地図。
あんぐりと口をあける私。
「今居るのが・・・・・えーと・・・・・・ここなんです」
と、指を指されるのがまったく違うところ。
「い、いや(汗)。ここって描いてますよ(地図のマークを指差して訂正)」
と、現在地を示すと
「いや、ここはここ(力強く別の場所を指差す)なんですよ」
(たぶんメガネの度が合っていなくて地図が見えていないんだろうな〜)
その後、一生懸命説明してくださったのですがやはり
言葉で教える道と地図が合わないのでご本人も説明に窮してしまいました。
「近くにある有名な物件は何ですか?」
「67番札所の雲辺寺ですね」
「ありがとうございます。それを目指して行ってみます」
みなさん一生懸命道を教えようとしてくださるのですが空回り。
ある意味、爆笑の豊稔池までの道中
ドライバーをしていた兄弟がダムの標識を見つけて
私に気を使って立ち寄ってくれたのが粟井ダムでした。
ダムの標識を頼ってやってきました粟井ダム。
最初にチラッと見えたこの時に違和感が。
こ、これは70m級か?
天端があの高さでこの渓谷の幅
川面の高さはこんなに下なのに堤体が物凄く細い
これはもしかしたら脅威の縦長スリム?
写真に写っている道路より川がずっと低い場所を流れている為に
ダムの高さが読めません。
車止めから先へ堤体へと歩きます。
堤体の下流側にたっぷりお水を湛えた部分が見えてきました。
副ダムを持っているのでしょうか。
そばまで行って吃驚!
なんと堤体下流側に砂防ダムがあったのです!
副ダムがある例は見たことがあります
長い減勢工を持っているダムも見たことがあります
でも堤体直下に砂防ダムというのは見たことがありません!
そして砂防ダムなのですが上流側に点検用の階段が。
殆ど埋まっていないのです。
確かに上流に主堤体がありますから通常の砂防ダムより
堆砂は進みにくいはずですが吃驚です。
そして主堤体。
あぁ、納得。の高さです。
下流側に砂防ダムがあったから高さを見誤っていましたが
この高さならバランスとして一般的です。
直下にはちゃんと減勢工もありました。
減勢工の先に砂防ダムのダム湖が出来ている形ですね。