天ヶ瀬ダム見学 その3

堤体から離れて下流に進みます。
お目当ては煉瓦造りの建物です。


いい雰囲気です。土台の下から水が出ています。
現役なのでしょうか?


門の前まで来ましたら、予想に反して
「ニュージェック水理実験所」という看板がかかっていました。

残念です。発電所じゃなかったんです。


橋の中央から堤体を♪


関西電力の水力発電施設。
インターホン押したのに...。
ずっと待っていたのに....。
監視カメラに散々手を振ったのに...無視されました。
やっぱり事前に見学申し込みしておかないとダメですね。


天ヶ瀬ダム湖です。
ダムの開発時に周辺の道路整備があると何度も書きました。
ダムができることで元々あった道路が沈む場合、道路の付け替えは必須です。

ただ、道路は必ずダム湖に沿わせる必要はないのです。
海外のレジャー施設を有するダム湖には、アクセスポイントを数ヶ所だけ解放して
自然な湖畔の風景を作っているダム湖もあるそうです。

ここ、天ヶ瀬ダムでは道路を片方にしかつけていません。
その為に対岸は湖の岸のように自然なのです。

ダムの湖周道路がない場合、非常に自然な湖と同じ外観を得る事ができます。
でも、それはダムへのアクセスを減らし、観光化を阻害してしまいます。
レイクサイドビューポイントは必要か否か...。
北海道の赤岩ダムでは道自体をつけないことでダムの環境を守るという方法を
とっています。

都心に近い水源地。天ヶ瀬ダムの横の宇治川ラインは地域の基幹道路です。
昭和39年にはそんな環境への発想より、まず治水、利水、発電が優先だった
のかもしれませんが、今も充分綺麗な湖岸を維持している事はすごいと思いました。