丸山ダムぷらぷら その1
2021/5/1 更新
丸山発電所と旧・八百津発電所を見てから
やってきました丸山ダム。
丸山ダムに来たら必ずここに来なくてはならない
直下の小和澤橋から真向です。
この場所に来ていつも思うのは
アーチダムが立っていたとしても不思議ではないその立地です。
とにかく谷が深い。
V字谷です。
しかも右岸側はどれだけ立っているんだという岩盤絶壁。
関西電力の太田垣社長の筆による「静中動」の扁額も
小和澤橋からズームで見ることができます。
丸山ダムの直下にある新丸山発電所です。
下流にある丸山発電所と同じく、丸山ダムの貯水池にある
取水口から届く水で発電しています。
右岸にある展望台前に移動してきました。
「佳様…」
「はい?」
「あれ、新しい管理所…」
「そうです」
「遠すぎるような…」
「そうですねwww」
「今まで散々、減勢工横の管理所で苦労してきたからって
離れ過ぎじゃありませんかね…」
新丸山ダムの天端よりもずっとずっと高いところに管理所が立てられたので
思わず天端まで遠すぎるだろうという素直な感想。
管理所と堤体の間の距離がそれなりに離れているダムは
水資源機構の高山ダムとか下久保ダムとか
ないことはないけど。
管理所が遠いことはともかく
展望台に移動です。
元々は堤体打設のバケットをコントロールしていた
クレーン移動塔の走行路ですから長い長方形の展望台。
貯水池側の端まで行くと関電様の
丸山発電所と新丸山発電所の取水口が見降ろせます。
展望台の一番良い場所からはゲートの巻揚機も
このくらいは余裕で撮影できます。
丸山ダムだけのスペシャルな巻揚機。
もし、巻揚機に不具合が生じて可動困難になった場合でも
それぞれが隣の巻揚機と接続して動かすことが可能なクラッチ機構があるのです。
普段は分離していますが、いざという時には
接続して動かすことができ、年に一度、訓練時は実際に繋いで
動作を確認しているという事です。
そして、この巻揚機のクラッチ機構は丸山ダムにしかなくて
木曽川のほかのダムでは採用されていないので
経済産業省が認定している近代化産業遺産級の貴重な物だと思います。
何といっても日立造船 櫻島工場 御謹製♪ですし。
展望台に記された赤い帯。
これは新丸山ダムのダム軸を示しているものです。
とりあえずここに来たら
新丸山ダムに成りきって
又は丸山ダムに成りきって
水圧と対峙するポーズをとることが必須。
新丸山ダムの説明板があります。
ここからダム軸を横に見て
完成予想図を見ると、新丸山ダムがどんなふうに造られていくのかが
とてもよく理解できます。
でも新丸山ダムができたら
丸山ダムはほぼ、水没するのです。
丸山ダムの堤体の上に乗っかる形で新丸山ダムは造られるので。
ただ、ゲートピア、背面点検橋などは除却されますが
基本的にずっと沈んでしまって渇水の時にだけ顔を出すという
沈み方をするわけではなく基本的に顔を出している形で水没なので
考えようによっては入浴中のような状態になるのかなと。