令和3年9月 安威川ダム

2021/9/11 更新


大阪府の安威川ダム建設現場にまたまたやってきました。

COVID-19の感染拡大で大変な夏に丁度仕事が忙しく
前回の訪問から4か月、間が空いたのですが
いきなりこの高さまで成長していました。

加速している!!


安威川ダム工事現場は☆印をつけている辺りからが
撮りやすいポイントです。


下流側の全景が撮れる、府道46号線茨木亀岡線の桑原大橋は
ダムビューの上流側に路側帯のみですので
通行車両に十分に気をつける必要があります。

桑原大橋から展望台の方に進む橋には頑丈なフェンスが
張り巡らされていますので隙間から撮るしかありません。


支柱とフェンスの隙間からコンデジを入れて頑張るとこんな感じで撮れます。
カメラを絶対に落とさないように注意。
自撮り棒を持っている人ならフェンスの上から撮れるので苦労しないかも。

展望台まで行く途中に車数台が止められる駐車スペースがあるので
ここが現場を目の前で見られるポイント。
竣工式はここからずっと見ていました。

ホントに背が伸びました。
目の前に重機がやってきています。
あんなに遠かったのに。

そして展望台ですが
大門寺の移築工事が本格化して来たことにより
資料館は撤去され、パーキングもなくなってしまうのかと
みんな心配していましたが大丈夫ということです。

こんな感じで入ってはいけないところはしっかりフェンスで
仕切ってくださっていますので工事の邪魔にならないように
見学する分には問題なし。


洪水吐の壁もどんどん成長して凄い高さになってきています。


仮排水トンネルもさらさらお水を流してお仕事中。
東京オリンピックとパラリンピックの間にやってきた前線性降雨では
どんな状況になったのか気になります。


管理所が立つスペースと洪水吐越流部あたり。
真白コンクリートが綺麗♪


洪水吐中央付近の三角。
常用洪水吐きのデフレクター、でっかいです。
竣工したら防災操作で一番活躍するところ。


どんどん高くなる堤体の天辺に
アーティキュレイトトラックが走り回っています。


バックホウもくるくる回っています。


そしてはためく幟。
張られたロープ。
置かれた三角コーン。


「間詰施行中」の幟です。

安威川ダムのこだわり技術、遠目にもはっきりと
リップラップの岩の美しさを強調できる“安威川積み”の
間詰作業が行われているエリアを示しているのです。


“安威川積み”は成形リップラップになりますが
陰影がくっきりしており、リップラップに繁茂しやすい雑草を
抑制するために開発されたこだわり技術。


しかし
そのこだわり技術はすべて手作業。
物凄く地道に延々と手作業。

リップラップは手作業なんですよと
徳山ダムでもお聞きしていましたが
実際に見るとどれだけ手間暇かけて造られているのかと
これだけの面積にこれだけの品質確保とか
海外だったら絶対に出来ないような気がします。

いやいや
そもそも、これだけの複雑な堤体材料確保できる国土の方が珍しいし
地震も少ない海外ではCFRDが台頭しているわけだし。

そういう点でもゾーン遮水型ロックフィルダムの施工事例が
安威川ダムと新潟県の鵜川ダムしか現場が残っていないわけですし。


リップラップ職人の美技も至近距離で見放題です。


すくってきたこの巨石を


あっさりと位置決めして
ころんとおいて


ごーんごーんと叩いて安定させる。


バックホウ使いになりたい♪
こんなに美しく重機を操れるようになりたい♪
見ているだけでわくわくする。
それが目の前で至近距離で展開されているのです。


アーティキュレイトトラックのdumpも至近距離なので迫力満点。
重機、建機大好きなお子様だったらもうここから離れないのでは
と思わせるほど魅力的な現場。


展望台に移動してきました。


ダムカードフレームに収まる堤体もしましまがどんどん細くなってきています。


現場で働く機会の説明文と実際の作業が至近距離で見られるわけで
今の状況って見学に最高なのではないかと。


コアとフィルタ材とロック材とリップラップ、しましま。


現場事務所とバッチャープラント方向。
左岸側の道路も早く通れるようになったら良いのにな。
待ち遠しいです。

左岸側の道路が通行できるようになったら
安威川ダムからハルカス見えた♪をやってほしいので。


資料館がなくなってしまったのでダム軸の辺りは
どうなっているのか気になっていたのですが・・・


工事現場のフェンスの横に細い通路が確保されています。


なんとダム軸の位置まで行けるように配慮されていました。


お約束のダム軸写真。
ちゃんと撮ることができます。
よかった。


ロック材搬入。


堤体が成長するに従って工事スペースはどんどん狭くなっていきますので
走り回る重機・建機の動きが目まぐるしく
次から次へとやってきて作業を進められるので
ホントに見ていて飽きない。


この成長速度ですからホントに堤体ができ上がるまであと少しです。

COVID-19感染対策に留意して見に来て欲しい安威川ダム工事現場でした。