安威川ダム展望台より その3


2020年2月です。寒い寒い。


大きなバッチャープラントと骨材ビンが見えています。


現場は洪水吐が着々と造られていました。
この頃はもう常用洪水吐の方はトンネル部分も完成していたはず。


左岸の地山の上にどんどん伸びていく非常用洪水吐の水路部分です。


定点観測。
基礎が終わったら堤体の盛りたてはホントにあっという間に進むので
しっかり定点観測しに来なくては。


コンクリートできっちり固められている部分は
ゾーン型コアフィルのコア部分がくっつくところはここなんだろうな〜と
見て分かりやすいです。


展望台に行く途中の道路から見た現場の様子です。
赤いで示しているのが仮排水トンネルの吐口です
山の中にトンネルが掘られていて安威川の水をショートカット。


一つ目を引くトンネルが見えました。
かなり大きいトンネルです。
何か丸い物も設置してあるのが見えます。


現場に新しく登場した説明板にはちゃんと書いてありました。
取水設備から繋がっている放流管と放流口。


最新の平面図です。

赤枠が非常用洪水吐
青枠が常用洪水吐
黄枠で示しているのが維持流量を流す利水放流管です。

フィルダムの多くでは仮排水トンネルと取水設備を連結させて
掘ったトンネルも無駄なく活用されるのだとか。

安威川ニュース Vol.6の方にも分かりやすい図が載っていました。


平成31年1月の安威川ニュースに載っている図です。


こちらでは“治水ダムです”と書かれています。
とにかく治水目的が大きい安威川ダムですが治水専用ダムと勘違いされるのは困ります。
不特定容量ありますし。


でもダムのお仕事のメインは治水なので治水容量がでっかいのが特徴。
総貯水容量の1800万m3のうち1400万m3が治水容量。

安威川ダムの常用洪水吐は洪水期においてはゲートレスで自然越流の洪水調節を行います。

関東の利水要素が高い多目的のゲートレスダムで見られるような
非洪水期に常用洪水吐止水ゲートを閉めてしっかり水を貯め込むというような
運用は今のところ、する予定は無いのではと思います。
治水がメインのダムですので。

河川維持流量を流す利水放流管は
今、各地のダムで運用が検討されている事前放流にも活用できると思います。

大雨が来ることが予測されるときに更に
水位を低下させて洪水調節容量を空けるために
この放流管は使おうと思ったら使えるはず♪


これからどんどん堤体の盛り立てが進みます。

安威川ダムの工事の様子は
安威川ダム建設ライブ(大林組)でみることができますし

今年はCOVID-19禍で影響が大きく、実施の有無は何とも言えないですが
AIGAWA.jp 安威川ダムお呼び周辺のファンづくり会 情報サイト
も見ていただけたらイベントの情報も入手できます。

どんどん成長する堤体を楽しく見に行きたい
安威川ダム展望台からの眺めでした。