徳山発電所建設工事遠景 その3


徳山発電所は二つの水車を違う高さに備えます。

1号機がダム水路式で有効落差182.09m 出力131000kW
2号機がダム式で有効落差145.64m 出力22400kW

二つ合わせて総出力153400kWです。


落差が分かりやすい断面図と施設の位置が分かりやすい流域地図のパネル。


1号機は地下の深い所に、2号機はそれより浅い所に作られます。
2号機が年中使う方で、1号機はピークフローしそうな時に頑張る方かなと思います。


2号基の放水口は近くなので堤体からもちらっと見えますが
1号機の放水路はずーっと下流に伸びています。


徳山ダムに来る途中に見えていた横山ダムから8kmのキロポスト付近にあった真新しい放水口の場所です。

なんでこんなに離れた所までトンネル掘って迂回させているのかというと
本気運転した時に途中にあるイビデンさんの杉原取水堰堤が水没するからかな〜とか
藤橋城とか観光スポットもあるし安全に下のダム湖に到達させるために
迂回させたのかもと思ってみていました。


この図が分かりやすいんです。

最上流の徳山ダムから一番下流の西平ダムまでダムがいくつも作られている揖斐川ですが
徳山ダムと横山ダムの間に名前が書いていない小さいダムがあります。
イビデンさんが自社の電力をまかなうために保有している杉原取水堰堤です。


これがイビデンさんの杉原取水堰堤。
徳山ダムから川に出た水はイビデンさんの杉原取水堰堤で東横山発電所に向かいます。

徳山発電所を通った水は横山ダム湖に入り横山発電所で電気を作ってまだ川へ戻ります。


1号機からの放水は横山ダムのダム湖にダイレクトに入ります。
これは徳山ダムサーチャージ水位達成後ドローダウン時の横山ダムクレスト放流。

イビデンさんの東横山発電所で電気を作った水と一緒に久瀬ダムに入ります。


揖斐川で一番の別嬪さん久瀬ダム♪
中電レッドのゲートが素敵よー。
これも徳山ダムサーチャージ水位達成後のドローダウン時の様子です。

久瀬ダムで取水された水は久瀬発電所を通って西平ダムへ


しんがりを務めるのは揖斐川防衛隊のプリンス西平ダム。
男前だわー。
神業操作を繰り出す中部電力きっての名オペレーターの方がいらっしゃる西平ダム。
滲みだす第三類ダムの魅力ってやつにメロメロです。

そして西平ダムで取水された水は西平発電所を経由して川に戻る。

何度も水車を回してお水は電気を生み出します。
素敵だー。
やっぱり水力発電素晴らしいー。


これは2009年に展示してあった説明パネル。
数字は変わっていませんでした。