泉布観 重要文化財指定50周年記念特別公開 その5


泉布観断面図。

見学コースは
1階北側東室→南室→1階北側西室→階段
2階東室→2階北側西室→2階廻廊(ベランダ)

となっています。


まず入ったのは1階東室。

シャンデリアがどーんと部屋の真ん中に下がっていて
しかもそれがものすごく低い位置にあるのが違和感たっぷりの部屋です。

しかしシャンデリアに群がる見学者の後ろにあるこのカーテンの方が自分には気になる。

100年前の布地。

それが見苦しいから綺麗なものに付け替えろという声もやはりあるそうですが
100年前のまま残している事が凄い事だと自分は思います。
ガラスケースに仕舞いこまず使われていたときのままで残っている事。
そのまま展示公開している事。


カーテンにさわらないで下さい

触りません。
触ったら取り返しの付かない恐ろしい事になるのが明白です。

触れないほどに痛んでいるけど一応ある意味動態保存。

薄暗い中、100年前のカーテンは豪奢で模様もはっきりと見てとれる美しさでした。


そしてフランス窓のこの部分。
二重になっている様に見えますが外側は鎧戸、内側が窓の扱いなので
二重窓と呼ぶのは間違いだそうです。

鎧戸と窓の間の幅が壁の厚みです。

泉布観はレンガ造り漆喰塗りの建物なのです。

漆喰が美しく煉瓦が表に見えないので一見わからないのですが
この壁の厚みがさすがだなと感動します。


そして全室に暖炉があり全てデザインが違うという泉布観の一番人気者。
1階東室暖炉のグリフォン君です。

薄暗かった上にフラッシュ焚かなかったので見事に玉砕。
何とか写っていたのはこの一枚だけでした。

その4へ

その6へ