五ノ神まいまいず井戸

2020/8/21 更新


東京都の西の方にやってきました。
立川駅で青梅線に乗り換えて到着しました羽村駅。


駅周辺案内の地図発見。


目的地が駅の目の前です。
まいまいず井戸。

関東にはあるけど関西にはない土木史跡という事で
日本一のダムファン&ライターの萩原雅紀様が10年くらい前に
書いておられた記事
を見ていつか行きたいなと思っていたのです。


駅前ロータリーから横断歩道を渡ってすぐです。


まいまいず井戸があるところは神社の敷地のようです。
神社の名前は五ノ神神社。
立派な石碑も立ってます。


説明板発見しました。


東京都の指定史跡だそうです。
現地にいた方から地元の小学生が見学に来る場所なんだよと
教えてもらいました。

武蔵野台地に特有の地質が構造に関係しているという事です。
砂礫層に火山灰が積み重なっている地質ゆえに
地表から地下水までの距離がとても遠いのだそうです。
普通の井戸のようにつくると凄い深さになってしまいます。

なので地表を掘り下げることで地下水脈までの距離を稼ぐ
水は重いので水汲み場へ急勾配の階段を設けるのでなく
ゆるやかな勾配のアクセスルートを附ける
ということで出来たのがこの構造のようです。


かたつむりをしめす「蝸」ではなく
らせんの「螺」が漢字で当てられているのが面白いです。


フェンスで囲われた井戸を覗き込むと
夏草が茂っていてあまり見えません。
シーズン間違えた感。


うーんと背伸びして底の井戸の屋根が見えました。


ここの五ノ神神社まいまいず井戸は
直径が16m深さが4.3mのすり鉢型に掘られた地形の底にあるとのこと。


フェンスの中には降りられるのかなと思っていたらゲートが開けられていました。


もっさもっさの通路を下りて行きます。
虫が嫌いな人には耐えられない道。


足元がほぼ見えないので転ばないように
クモの巣にも注意。


ほぼ底まで降りてきました。


井戸の大きさは径が1.2m深さ5.9mだそうです。
ゴミが入らないようにメッシュの蓋、そして中央に幣が立てられています。


井戸の横から見上げたところです。


羽村駅からの南東側にあった観光案内地図です。


ここには草がぼうぼうに茂っていない時の
綺麗なまいまいず井戸の写真がありました。

うん。
シーズン間違えたな。

ということでまいまいず井戸を見学した後は
駅の反対側の多摩川に向かったのでした。