建設技術展 近畿 2013 その2


とにかく色々展示物を見ているだけで楽しい建設技術展。
次に興味を引いたのはこちらの淀川製鋼所様のブース。


側溝の蓋などに使われるグレーチング。
このパネルの「120mm/h」の文字で目がとまり
説明文を読む。


普通のグレーチングでは大量の降雨が押し寄せた時に
隙間に水が落ちないで表面を走ってしまう現象が起きるんだそうです。
越流現象と呼んでいるそうです。

越流には間違いない。
いつも堤の越流ばかり見聞きしている自分には
イメージがしっくり来なくてくすぐったいけどそんな事はどうでもいい。

淀川製鋼所様の開発した商品ではこの越流現象が起きなくて
スムーズに水が落ちていくという優れ物。

120mm/hの降雨かー
最近頻繁に起きてるから確かに大事なことだよなー
ただ・・・
問題は雨水管の方だと思う―

いくら入口の流下能力が高くなってもそれを吐く水路の方が古くて
新しい市街地整備されたところはともかく
たしか50〜60mm/hの雨対応で吐けなくなって吹き出しが起きるって話聞いてるし

このグレーチングが効果を発揮できるだけの下水網と排水路が欲しいよねー

とか思ったけど下水についてはしっかり勉強していないのでなんとも。
また勉強しなくては。


一度足を止めると
はて?
私はどっちから回ってきたのだろう?
と方向が分からなくなったりしながらうろうろしていて
次に目がとまったのはこちらの東京インキ様のブース。


印刷用のインクの会社なのかと思ったら土木資材を作っておられるのでした。

今回展示してあったのはテラセル・ジオセルという商品。

上に乗っている板状の高密度ポリエチレンで
ぴろっと広げると波波の空間ができる板。
その隙間に現場で採石した土砂などを詰めて
擁壁として法面保護ができるという物です。

スタイリッシュな土嚢だな。
でも土嚢だったら経年劣化で袋破けてきたりするけど
これは破れないので積みながら法面施工ができる。

コンクリートの擁壁に比べて施工期間を短く出来ますし
詰める土砂が現場調達というのはとても良い事。

そしてこの通り、土が顔を出している階段状になるので緑化が大変しやすいという。

便利で面白いものだなーと見ていたら
なんとこれ、米陸軍でも同様の物を使っているとのこと!!

工兵隊が進行する時に道路も作っていきますが
ただの土盛の道路だと轍ができてしまって不便なので
こういう形で道路を成型したら轍もできずにとても便利だったという。

戦車通せるレベルの強度があるそうです。
頑丈なんだなー。
すごいなー。
考えた人賢いなー。


不動テトラ様のブースはチェックを忘れない。
毎年少しずつ貰ったテトラは自宅で可愛く積まれています。


そして橋です。

日本橋梁建設協会。
鉄の橋専門。


日本の橋ベストセレクション。
ああ、橋は綺麗だなー。
橋にははまるまい。


パネルにはやっぱり世界3位のゲルバートラス、港大橋。
鉄橋は軽いのが売り。

災害時には仮設橋として復旧スピードを上げてくれる。
そしてRCの橋が架かった後は取り外してまた別の場所で活躍できる。
2011年の紀伊半島大水害でも架けてもらった仮設橋。
今も現地で頑張ってお仕事してます。

でも他のインフラと同じ鉄く橋も老朽化が課題になっています。
美しい橋が永く使ってもらえるようにお手入れが大切です。