毛見隧道

2021/5/21 更新


和歌山県の海南市に来ております。
海南火力発電所の煙突の1本が解体作業中でした。

和歌山市の端っこで海南市との市境を地図で見ると
R42でトンネルが2本+1本並んでいるところがあります。

その3本並んだトンネルの一番、南のトンネルが
本日のお目当て、毛見隧道です。

大阪府立 狭山池博物館 令和3年 土木遺産展 トンネルめぐり
で、あまりの美しさにぽーっとなってしまった美麗トンネルです。


地図で確認しつつ、進んでいくと到着!!

あ、でも、こちらは扁額に隧道銘がない。
慌てないで反対側からしっかり見なくては。


ということでまずは和歌山市側に通り抜けました。
隣の往来が激しいR42に比べると少ないとはいえ
道路トンネルですから交通の妨げにならないように
物凄くきょろきょろして周囲の安全確認をしながらの撮影です。
ちなみに北向き一方通行になっています。


この位置は交差点の歩道の端なので安全。
北側坑口を真向きで見られる。
でも遠い。


ズームしてじっくり愛でられるけど
全体が見えない。
翼壁が隠れてしまっている。


道路を横断しながら撮りました。
木々の間から光がさして邪魔していますが…。


毛見隧道の銘板です。
凄く字が綺麗なのです。
フォントかというくらいのシャープさとバランス。
文字のカッコ良さにもくらくらきます。

毛見隧道は近くにある鵬雲洞と一緒に
土木学会選奨土木遺産にも認定されています。


しかし何この豪奢なパーツ。
長手積みの紀州青石!!!
どんなドレス着せてもらっているんですか。


和歌山城でも有名な紀州青石。
緑色大好きなのでこの石を見ているだけでうっとりです。


南側坑口に戻ってきました。


高さ制限門型柱が設置されているのでトンネル銘隠れていますが。
毛見トンネル 長さ142mとあります。


高さ制限門型柱…
過去にこの美しいポータルに激突した積荷があったのか…
壊れなくてよかった。


訪問当日は晴天でした。
時間はお昼過ぎです。
北側坑口は陽の光にあたりにくそうですが
南側坑口はこんな風に陽があたります。


どれだけ美しいのか紀州青石のドレス。
暗めに撮ったら色が綺麗に出て現場で小躍り♪


南側坑口の扁額は「乾坤純和」でした。
こちらも素晴らしく美しい字で、ほーっ♪となります。


土木遺産展で一目ぼれしてしまった美麗トンネル、毛見隧道。

こんなに美しいトンネルは見た事がありません。
是非、たくさんの方に会いに行っていただきたい毛見隧道でした。