どぼくカフェ 2015

2015/11/28更新


アーチダムで貯水量日本一の池原ダムに行ってきました。
かっこいい堤体を愛でてきました。

しかし
この日は
スムーズに池原ダムにたどりつけませんでした。

何があったのかというと
「R169で土砂崩れがあり2t車以下のみ迂回路で通行可能」
という状態だったのです。

迂回しろー迂回しろーというナビ音声を無視して
進んでいくと、何と土砂崩れ現場は大迫ダムの左岸アバットメント!!


DamMapsで言うとこの場所。
大迫ダム左岸は建設中から施されていた
崖錐法面国内初のアンカー工ががっちり守っているわけで
見事にアンカー工からはずれたところが雨の影響で崩れたのです。

そしてギリギリのところでとりあえず天端を渡れば
迂回路は確保できるということで
すごい距離を迂回することになりますが完全に通行止めは避けられていたという状態でした。


所要時間20分少し。
片側交互通行で先導車付きでこの区間を使用して迂回路確保。
ほぼダム湖一周に匹敵する距離


これは2012年に開催されたどぼくカフェで奈良県吉野土木事務所の方が
講演された奈良県の道路事情についての説明スライドです。
奈良県南部は降雨量が多いために土砂災害が本当に頻発するのです。
復旧工事しても大雨のたび別のところが崩れていく。
紀伊半島大水害でも大変な数の通行止め箇所がでました。
奈良県南部の道路は崩れる!
何をしても崩れる
ならば
崩れたときに迅速に迂回路を確保して
ライフラインを回復させる計画を準備しておこう
という発想で災害に対処する方法がとられているのです。


まさにその災害後、迅速な迂回路確保と工事による復旧が行われた現場を通過したのだ〜
と、20分の迂回路もあまり心の負担にならなかった。
この翌日には仮復旧工事が完了したとニュースで見ました。


池原ダムから帰ってきて
次に向かったのは京都駅。

同じ日にどぼくカフェが行われると知っていたので
大慌てで電車で京都に向かいました。


午後から雨風強くなり気温もどんどん下がって
京都駅の大階段にはすごい風が。

クリスマスツリーの立つ室町小路広場に向かうとイベントの看板が見えてきました。


準備中。

風で原稿も吹っ飛ぶ。
ものすごく寒い。

絶対にこのままここにいたら風邪をひくと確信したので
伊勢丹に入ってその場でセーターを買って着込むなど対策をとる。


本日のテーマは「どぼく+マンガ」
このテーマでダムマンガがでなかったら怒ろうと思って
最前列で振り回して手でもPRしようと思って
持参しましたダムマンガ。


始まりましたー。
クリスマスツリー目当ての人は吃驚したりしてましたが。


いつものようにopeningは高橋先生による土木とはという説明。


そしてどこからこんなに資料出てくるかなという
流石、京大の蔵書は半端ないなとおもわせる
数々の本日のテーマを紹介するためのスライド。


名画の世界に描かれた土木から
国内では江戸期に起きた地震と発災によって
都市部の暮らしがどう変わったかを一枚絵にした風刺画で
土木を紹介したり、いつも思うが高橋先生ほんとに巧いんですよね。


そしてアニメや漫画で取り上げられた土木の紹介で
出ましたーっ!!ダムマンガ!!
やったやった。
満足した。


高橋先生のお話のあとは前田建設ファンタジー営業部の方の公演です。
以前もLoop Aで最後だけ聞いたけど爆笑できるお話。
もう日本人のこだわり性って・・・大好きだ♪


今回、詳しく紹介されたのは宇宙戦艦ヤマト2199とのコラボ
どうやってガミラスに見つからないように大和を地下から建造するか
そしてそのために必要なトンネルとはというお話。


シールドマシンの紹介などもあるので
こういう切り口から若い人たちにもっと
土木ってすごいかっこいい!!という発信ができたらいいのにな〜と思いました。


新年明けたら京都でまたこんなイベントもありますので
たくさんの方にどぼくに親しんでほしいなと思います。

ダムがどれだけ出てくるか今から楽しみで仕方がない。